お知らせ

柳宗理記念デザイン研究所 開設のご案内

展示資料室1の一場面

 この度「柳宗理記念デザイン研究所」が金沢にオープンいたしました。
 当研究会が金沢美術工芸大学に柳宗理関係資料約7000点を寄託したことから、その資料を中心とするデザインの教育・研究の場として本研究所が設けられました。

 展示資料室1では、日常生活を模した空間の中で、モノを観、直に触れ、体感することで柳宗理のデザインや思想を感じるエリアとともに、柳の考えを紹介するミニ企画や掲示物、作品年譜などがご覧いただけます。
 書籍の閲覧や柳宗理と金沢美大の関係を紹介するエリアもあります。今後は講義やワークショップを行うなど、教育利用での役割も期待されています。

 作品や掲示物を通じて柳宗理の思想、デザインに対する姿勢を知ることで、デザインについて考える時間を持っていただければ幸いです。学生はもちろん、一般の方も見学できる施設ですので、たくさんの方にご利用いただければと思います。

(写真は展示資料室1の一場面:展示資料室1の会場構成は当研究会が担当しています。)

 FACEBOOKで詳細がごらんいただけます。

金沢美術工芸大学「柳宗理記念デザイン研究所」
(石川県金沢市尾張町2-12-1 1階 泉鏡花記念館横)
開館時間:9時30分〜17時
休館日 :日・月曜日、祝祭日、年末年始

「特別展 柳宗理の見てきたもの」【終了】

柳 宗理エッセイ文庫版

 8月27日(火)より、日本民藝館に於いて「特別展 柳宗理の見てきたもの」が開催されます。

 柳宗理は29年間(1977〜2006年)に渡って日本民藝館三代目館長を務めました。展覧会の企画やディスプレイをはじめ、ポスターや機関誌『民藝』のグラフィック制作などで活躍する傍ら、自らの眼に適った品物を蒐集し民藝館のコレクションに加えるという仕事も行ってきました。
 民藝館創立者である柳宗悦(1889〜1961)と美意識を共有しながらも、その蒐集からは宗理独自の審美眼と造形的感覚をうかがうことができます。特にアジアやアフリカなど諸地域の生活の中から生まれた造形に大きな関心を寄せ、始原的な美しさを持つ「染織品」「仮面」「土器」「金属器」などを蒐集しました。また、展覧会や『民藝』誌上において、日本の「菓子型」「花紋折り」や沖縄の「シーサー」、朝鮮民族の「民画」「木工品」なども積極的に紹介していきました。

 宗理の言葉に「過去及び現在は未来のために在る。(中略)民藝館から何かを感得して未来に引き継ぎ、新しい健康的な物を生まなければならない」(柳宗理「柳宗悦の民藝運動と今後の展開」)があります。宗理にとって蒐集は創作のエネルギーとなり得るものでなくてはなりませんでした。その眼にかない、創作の糧とされてきた品々が展示されますので、是非ご覧ください。

日本民藝館
東京都目黒区駒場4丁目3番33号
平成25年 8月27日(火)〜 11月21日(木)
詳しくは日本民藝館HPへ

→ホームページ


平凡社『別冊太陽 柳宗理 さあ、良い仕事をしよう』
別冊太陽編集部=編

柳 宗理エッセイ文庫版

 2013年6月末、平凡社より『別冊太陽 柳宗理 さあ、良い仕事をしよう』が刊行されました。
「インダストリアルデザインに大きな足跡を残した家具やキッチン用品ほかシンプルな作品群と、アフリカの工芸など父・柳宗悦とは異なった視点の蒐集品とを概観し、〈ほんとうの美〉をさぐる」(平凡社HPより)とし、作品群は勿論、近年着目される蒐集品も豊富なカラーページで紹介されています。柳宗理の幅広い仕事を知っていただく機会となれば幸いです。

定価:2310円(本体:2200円) A4変型版


「柳宗悦展 −暮らしへの眼差し−」【終了】

Photo : Archives Perriand. © ADAGP, Paris, janvier 2013.

 此の度、「柳宗悦展 −暮らしへの眼差し−」が 松本市美術館 並びに 滋賀県立近代美術館 にて開催される運びとなりました。本展は、一昨年より横浜そごう美術館他全国を巡回している展覧会で、本年も引き続き上記2会場にて巡回開催致します。

 本展では、柳宗悦の独自の審美眼により蒐集された陶磁器や染織品、木漆工品、絵画を中心に、宗悦自身の筆による書軸や原稿、美しい装丁の私家本など約250点を一堂に展観、美の本質を求め続けた柳宗悦の生涯をたどります。また、宗悦の長男であり、約30年にわたり日本民藝館三代目館長をつとめた柳宗理(1915〜2011年)のデザイン作品・蒐集品も紹介されています。それらの作品を通じて、父・宗悦から息子・宗理に受け継がれたものを、現代のモノ作りを志す人々への良き「美の規範」として、またより良き生活を願う人々への「暮らしの思想」として、感じとっていただければ幸いです。(当研究会は本展覧会へ作品出品等の協力をしております。)

 お近くにお越しの際は、ご高覧頂ければ幸いです。

松本市立美術館
〒390-0811 長野県松本市中央4-2-22
TEL: 0263-39-7400 FAX 0263-39-3400
平成25年4月20日(土)〜 6月9日(日)
主催:松本市立美術館、NHK長野放送局・松本支部、NHKプロモーション、日本民藝館 他

→ホームページ

滋賀県立近代美術館
〒520-2122 滋賀県大津市瀬田南大萱町1740-1
TEL 077-543-2111 / FAX 077-543-4220
平成25年10月12日(土)〜 11月24日(日)
主催:滋賀県立近代美術館、NHK大津放送局、NHKプロモーション、日本民藝館 他

→ホームページ


『Charlotte Perriand et le Japon』(シャルロット・ペリアンと日本)展 【終了】

Photo : Archives Perriand. © ADAGP, Paris, janvier 2013.

Photo : Archives Perriand. © ADAGP, Paris, janvier 2013.

 此の度、『Charlotte Perriand et le Japon』シャルロット・ペリアンと日本展が開催されることになりました。
 本展では、戦前戦後を通じて日本のデザイン界に多大な影響を与えたシャルロット・ペリアンと日本の関係に注目しながら、家具、インテリアに関する図面、写真資料のほか、ペリアンが撮影した写真、交友のあった日本の人々とのあいだの書簡などが紹介されます。
(一昨年より神奈川県立近代美術館他国内を巡回した「シャルロット・ペリアンと日本」展を、フランス/サン・エティエンヌで開催。)

 展覧会場となるサン・エティエンヌSaint-Etienne近郊には建築家ル・コルビュジエの作品が多く残っています。とりわけ、サン・ピエール教会はコルビュジエが手掛けた最後の作品。1978年に工事が中断され、20年以上放置されていましたが、21世紀に入って工事を再開し、2006年に完成しました。近年、コルビュジエの作品群を世界遺産に登録しようという動きもあって、ここサン・エティエンヌ/フィルミニの街は1年を通して活気に溢れています。
 この機会に、展覧会に併せて立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

会 場: サン・エティエンヌ近代美術館 (Musée d’art moderne de Saint-Etienne Métrople)
会 期: 2013年 2月 23日(土) 〜 5月 26日(日)
 住所: La Terrasse, BP 80241‐42006 Saint Etienne Cedex 1‐France


河出書房新社「道の手帖」シリーズ

 2012年8月22日、河出書房新社より「道の手帖」シリーズ・柳宗理が刊行されました。
さまざまな方の寄稿・再録で190ページ近くにもなり、柳宗理を身近にかつ深く知ることのできる一冊となっています。いろいろな視点から、新たな柳宗理を知る機会になれば幸いです。

柳 宗理エッセイ文庫版


【対談・座談会】松浦弥太郎×西田善太、ペルネット・ペリアン×ジャック・バルザック×森仁史×柳工業デザイン研究会 柳新一、
柳宗理×三宅一生/森山明子〈聞き手〉
【寄稿】池田政治、向井周太郎、原研哉、佐藤和子、新見隆、杉浦康平、森仁史、梨谷祐夫、酒井和平、喜多俊之、古俣之宏、滑川英達、大橋歩、川上元美、多々納弘光、久野恵一、萩原修、安藤雅信

定価1680円(本体1600円)